17/11/15 22:53:33.07 9bWlYIGH.net
拓銀破綻20年、地域浮揚に課題
URLリンク(www.asahi.com)
■民間の投資需要、強くなく
「たくぎん」の愛称で親しまれた北海道拓殖銀行が、都市銀行として戦後初めて経営破綻(はたん)してから、17日で20年を迎える。
道内経済の屋台骨だった大手行の消滅は、地域や企業経営に大きな爪痕を残した。
あれから20年。道内はその後遺症からようやく抜け出したように見えるが、地域の浮揚にはまだ課題も多い。(鯨岡仁)
「うちも倒産しそうになった。私の友人の会社も次々に倒産した。北海道経済はどん底に陥った」
札幌市北区で創業した家具店を一代で大手家具チェーンに育てあげたニトリホールディングスの似鳥昭雄会長(73)は、20年前をこう振り返る。
メインバンクだった拓銀破綻の余波で、社債を引き受けてくれていたスイス銀行から3日以内に50億円を返済するよう求められた。
インドネシアの工場を視察中だった似鳥氏は慌てて帰国し、金策に奔走、なんとか事なきを得た。
当時のニトリは10年連続の増収増益。「平時」なら融資の引き揚げなど考えられない。
似鳥氏は「拓銀の影響で倒産してしまった道内の会社のなかにも、有望株がたくさんあった。生き残っていれば、
いまごろいくつかの会社は大手になっていたかもしれない」と振り返る。
拓銀破綻後、建設業の地崎工業(現岩田地崎建設)や木材業の天塩川木材工業(美深町)など、道内の名門企業が次々に経営危機に陥った。
「拓銀ショック」の長期低迷の中、道内経済は公共事業頼みが強まり、全国的な景気回復の波にもなかなか乗れなかった。
拓銀の道内の営業基盤や職員を引き継いだのは、第二地方銀行の北洋銀行だ。10日発表した今年度の中間決算では、
北洋銀の預金量は今や8兆円を超え、拓銀末期の7兆1千億円を上回り、過去最高になった。
貸出も過去最高となり、1兆円を超す不良債権を抱えていた拓銀の面影はうかがえない。
ただ、民間の投資需要は強くなく、貸出先の発掘には苦労しており、銀行の収益の柱だった国債の運用もマイナス金利でもうからなくなっている。
決算会見に臨んだ北洋銀の石井純二頭取は拓銀出身。
石井頭取は「拓銀の破綻の教訓を、経営にも生かしている。末永く地域経済に貢献していけるよう、健全な経営に取り組みたい」と語った。