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田舎プロレス「見に来いや!」 北都プロレス「茶番」発言に意地の大技
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【富良野】札幌を拠点に旗揚げから12年で、道内100市町村以上を巡業した「北都プロレス」が、市内山部で興業を行った。
萩生田(はぎうだ)光一官房副長官が野党の国会対応を「田舎のプロレス」と形容して「茶番」と批判、
発言撤回と謝罪へ追い込まれたが、会場の盛り上がりには、少子高齢化に悩み、
政治の光が届きにくい地方を元気づけてきた「田舎プロレス」の意地がのぞいた。
3日夕、会場の山部福祉センターには、試合開始の1時間前からお年寄りや親子連れが来場していた。
この日の料金は前売り2千円、当日2500円。小中学生は無料と良心的だ。
山部は人口約1900人ほどの農村地域。北都プロレスの興行は住民でつくるNPO法人山部まちおこしネットワークが主催し、5年連続の開催となる。
「人口が減り、地域をどう維持していくか考える中で、にぎわいづくりになればと北都プロレスにお願いしたんです。
子供たちはすごく喜んでいて。非日常の場なんですね」。NPOの前理事長、山崎伸一さん(54)が教えてくれた。
だから、「田舎のプロレス」発言に違和感がある。試合前、自ら設営したリングで入念にウオーミングアップする選手たち。
「彼らが住民を楽しませるためにどれだけ準備しているか。茶番とはとても言えない」
北都プロレスは2004年、代表でレフェリーを務めるクレイン中條さん(67)=本名・中條忠さん、釧路管内鶴居村出身=が旗揚げした。
所属4選手に加え、全国からレスラーを招いて年間30回以上の興業を行っており、そのほとんどが地方行脚だ。
会場は公民館などの公共施設が中心。商業施設の空きテナントで試合を繰り広げ、商店街の活性化に一役買うこともある。
地元の学校や福祉施設の訪問も欠かさない。「北海道をプロレスで元気にする」。それが団体のモットーだ。
この日は約200人が詰めかけ、いつの間にか満席に。
前座は、子供たちが束になって屈強なレスラーに挑む「ちびっこプロレス」が会場を和ませた。そして試合のゴングが鳴る。
打点の高いドロップキック、激しい空手チョップの打撃音。スピードとパワーを駆使した技の応酬に大人も子供も「いけー」と声援を飛ばし、リングを中心に一体感に包まれた。
メインのタッグマッチは、エース池田昌樹選手(32)=釧路市出身=が大技「北都落とし」を決めて勝利。
盛り上がりは最高潮に達した。最終の5試合目は10選手による「バトルロイヤル」で、レフェリーの中條さんが選手を押しのけてレスラーから3カウントを奪い、爆笑を誘った。
歓声と笑いの波状攻撃の2時間。試合後、地元の農家の男性(81)は「毎年来てるんだ。にぎやかでいいもんだ」とご機嫌だった。
観客が帰ると、レスラーとスタッフがリングを撤収した。トラックに積み終えたのは午後10時近く。
「観客、地域と近いのが田舎のプロレスの魅力。うちは弱小団体だが、弱小なりの意地がある。
萩生田さんにも試合を見に来てほしいね」。中條さんは、ハハハと高笑いし、レスラーを乗せたワゴン車の運転席に座った。
翌日の美唄市の試合に向け、赤いテールランプが夜の道を遠ざかっていった。