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【サッポロバレーのその先へ】1 ルーラー 脱下請けへ独自技術
URLリンク(dd.hokkaido-np.co.jp)
スーパーや飲食店のチラシをパソコン、スマートフォンで読むことができる電子チラシ。
パソコンの画面を見ていると、チラシの一部が赤くなったり青くなったりしている。
赤いところはよく読まれている部分で、青い部分は読まれていないところ。
ネットワークにつながっているスマホなどを通して、どの商品が人気なのかを視覚的に示している。
2015年に販売開始した電子チラシ作製サービス「FLY(フライ)5」で実現した「ヒートマップ解析」という独自技術だ。
ルーラーが「ルーラー北海道」と名乗って事業を始めたのは02年。
他社からホームページの作成などを請け負い次第に顧客を増やしていったが、08年に法人化した際、一つだけ決めたことがあるという。
「受託型の事業モデルではなく、自分たちのサービスをつくっていこう」―。
沼博人社長(36)はそう振り返る。
サッポロバレーの弱点とされたのは「優れた技術があるのに大手の下請けに甘んじる企業が多かった」(IT関係者)という点だ。
00年のITバブル崩壊直後に起業した沼社長にとって、ルーラーの成長過程は、サッポロバレーの中核企業が苦戦を強いられた時期に重なる。
技術力に加え「いかに売るか」が大きな課題になった。
転機は10年に発売した電子カタログ作製・閲覧ソフトの「ebook(イーブック)5」だ。この分野では後発ながら、
パソコンだけでなくスマホやタブレット端末でも閲覧できることが新しかった。PDF形式のファイルをネット上でより
活用しやすい形に変換するこの技術は、近代建築の巨匠のル・コルビュジエを顕彰する財団(パリ)が、所蔵する作品、
設計図など3万8千点に上る資料をクラウド化するプロジェクトの一部にも使われた。
8年後の売り上げ目標は5億円。沼社長は「技術力やサービスの質をさらに追究し、信頼を勝ち得ていきたい」と目標を話す。
米カリフォルニア州のシリコンバレーのように、IT企業集積地として全国に知られた「サッポロバレー」。
ITバブル崩壊などでこの10年ほどパッとしなかったが、最近は新たに実力を蓄えた企業が目立ち始めた。
特徴は、東京などの大手から仕事をもらって収益を上げるのではなく、独自の技術やサービスを自前で商品化している点だ。
「サッポロバレーなんてもう古い」と言いながら、それでも優れた技術や視点を札幌から発信する元気な企業を紹介する。