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袴田さん恩赦出願へ 弁護団、刑執行免除求める 3/1(金) 7:54配信
旧清水市（静岡市清水区）で1966年に一家4人を殺害したとして死刑判決が確定した袴田巌さん（82）の弁護団が「刑の執行の免除」を
求め、恩赦を出願する方針であることが28日、弁護団への取材で分かった。西嶋勝彦団長は「なるべく早く。3月中に出願したい」と
話している。
国の慶弔時に恩赦が実施されてきたことを踏まえ、弁護団は、5月1日の皇太子さまの天皇即位を見据えて出願を検討してきた。
袴田さんは2014年、静岡地裁で再審開始と死刑・拘置の執行停止決定を受けて釈放され、現在は姉の秀子さん（86）と故郷の浜松市で
暮らしている。即時抗告審で東京高裁は18年、一転して再審請求を棄却したが、袴田さんの年齢や生活状況、健康状態に照らし死刑・
拘置の執行停止は取り消さなかった。
ただ、最高裁で特別抗告審が続く中、その判断次第で再収監の可能性は残されている。再収監の事態を防ぎ、袴田さんの身柄を
「確実なものにする」（西嶋団長）ため、出願の方針を固めたという。
袴田さんの恩赦出願については1989年に本人が、2006年には弁護団が行っている。いずれも有罪判決の効力を失わせる「特赦」を
要望した。今回は袴田さんが釈放されていることもあり、刑の執行免除を求める。
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