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行政の腕は細かった 米シュワルツェネッガー州知事退任
2011年1月5日4時5分
【ロサンゼルス=堀内隆】肉体派俳優から米カリフォルニア州知事へ鮮やかな転身を遂げた
アーノルド・シュワルツェネッガー氏(63、共和党)が3日、7年余の任期を終えて退任した。
最大の課題だった州財政の立て直しに失敗し、行政手腕への評価は厳しいが、
環境分野で積んだ実績をもとに、今後も何らかの形で政治にかかわる考えを明らかにしている。
シュワルツェネッガー氏は3日、州都サクラメントで後任のジェリー・ブラウン知事(72、民主党)の就任式に出席した。
この日は公的な発言の場はなく、知事としての州民向けの言葉は昨年12月30日のラジオ演説が最後。
「40年前、私は文無しでカリフォルニアに来た。この州が温かく受け入れてくれたおかげで
家族も経歴も、あらゆるものを手に入れた」と回顧した。
オーストリア生まれの貧しい移民が、鍛え上げた肉体を武器にボディービルで世界の頂点に立ち、
ハリウッドでは「ターミネーター」シリーズなどでアクションスターとしての地位を不動のものに。
2003年、州の赤字を膨らませてリコール(解職)されたデービス知事の後継を選ぶ選挙に手を挙げたのは
投票のわずか2カ月前だったが、抜群の知名度で圧勝した。
絵に描いたような「アメリカン・ドリーム」だが、行政手腕への世論の評価は厳しかった。
最大の原因は、財政再建の失敗だ。04年、最初の施政方針演説で政府機関の統廃合に触れ、
「私は箱をあちこち動かすことはしない。箱をぶっ飛ばす」と宣言。
威勢の良さに、映画の役さながら大ナタを振るう姿を想像した有権者は多かったはずだが、現実はそうはいかなかった。