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[金沢市 5日 ロイター] - 日銀の高田創審議委員は5日、今後物価が見通しに沿って推移し、堅調な設備投資や賃上げ、価格転嫁の継続など前向きな企業行動の持続性が確認されれば、金融緩和度合いのさらなる調整を進めて「金利のある世界」にしていくことが必要との見解を示した。8月前半に株式・為替相場の大幅な変動が生じた影響が残存するだけに、当面はその動向を注視し影響を見極める必要があるとも述べた。
日銀は同日、石川県金沢市で金融経済懇談会を開き、高田委員があいさつした。
高田委員は今後の政策金利の経路について、「自然利子率のピンポイントでの把握が困難」とした上で、「物価目標実現の時期に向けて一定の中立金利の水準を念頭に政策金利を引き上げていくわけではなく、十分な時間をかけつつ、その都度、政策金利引き上げの経済・物価・金融情勢への影響を検証しながら対応するというアプローチが現実的ではないか」と述べた。
8月28日に山梨県甲府市で講演と記者会見を行った氷見野良三副総裁と同様のスタンスを示した。
□高い緊張感で市場注視、見通し実現の確度高まれば緩和度調整=氷見野日銀副総裁 | ロイター
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□【挨拶】高田審議委員「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(石川) : 日本銀行 Bank of Japan
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2024年9月5日午前 11:48
ロイター
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