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2024年1月27日 6時35分
ことし4月から始まる勤務医の労働時間に上限を設ける「医師の働き方改革」について、実態に見合わない労働時間の算定が広がるおそれがあるとして、医師らでつくる組合や過労死した医師の遺族らが国に対し、労働時間を適正に把握し、長時間労働を防ぐ対策を急ぐよう要請しました。
要請したのは千葉県船橋市にある「船橋二和病院」の医師らでつくる労働組合と過労死の問題に取り組む医療関係者です。
4月から勤務医の労働時間の上限規制が始まるのを前に、多くの医療現場では、一定の条件を満たすと夜間や休日の当直勤務にあたる時間帯を特例として労働時間から除外する「宿日直許可」の取得が進んでいますが、組合では実態に見合わない許可の申請や運用もあると指摘しています。
また、医師の業務量は大きく変わらず、負担は減っていないとして、厚生労働省に対し
▽医師の労働時間を正確に把握する実態調査を行うことや
▽長時間労働を減らすため医師の数を増やすことなどを要請しました。
また、26日は、25年前に小児科医の夫を過労自殺で亡くした中原のり子さんも参加し、「医師労働のシステムエラーで起きている過労死の実態を見過ごさないでほしい」と訴えました。
労働組合の飯田江美執行委員長は「厚生労働省は過労死を二度と起こさないという立場で、先頭に立って医師の労働実態をつかんでほしい」と話していました。
取得急増の「宿日直許可」
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