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池袋という魔窟から としま未来へ
サンシャイン60、日本で最初の超高層ビル。後楽園遊園地より広大な敷地に多彩なアトラクションの豊島園とプール。新宿に都庁が移転する以前、副都心という言葉が生まれた時代、確かに池袋は新宿や渋谷を上回っていた。芳林堂書店（後に倒産）は三省堂、紀伊國屋に追いつく大型書店と期待したし、西武スポーツ館には田舎のスポーツ少年がわざわざ上京した。田舎者は赤プリよりサンシャインプリンスにステイタスを感じ、奴が代ゼミに行くなら英進予備校で浪人してやるぞと池袋にはワクワク感があった。談話室「滝沢」地方の子女が花嫁修行をする場所、その振る舞いで駅員が「あの娘は滝沢だよ」と。しかし凋落の一途をたどる池袋。アムラック東京閉館でトヨタに見放され、対面の東急ハンズにも見限られ、ワンルームマンション林立で条例規制、JRのメトロポリタンも冴えず、首都高の山手トンネルが救世主と思いきや、先日、私は覆面に捕まり「首都高はレース場じゃない」と叱責される始末。東西の百貨店が逆になった時に既に履き違えたのか。でも、さだまさしが謹呈した「としま 未来へ」は名曲だよ。