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SMBC日興証券の相場操縦事件で、金融商品取引法違反（相場操縦）罪に問われた元執行役員の杉野輝也被告（57）と法人としての同社の初公判が28日、東京地裁で開かれた。同社を代表して出廷した近藤雄一郎社長は「間違いありません。お客様、関係者、社会に大変なご迷惑やご心配をおかけしたことを深くおわびします」と述べ、起訴内容を認めた。
杉野被告も起訴内容を認めた。法人としての同社と元副社長、佐藤俊弘被告（60）ら6人が起訴された一連の事件で、公判が開かれたのは初めて。事件では証券市場の公正さの一翼を担うべき大手証券会社の幹部らが不正取引に及んだとされ、組織的な関与をどこまで立証できるかなどが焦点となる。
起訴状によると、杉野被告は2019年12月、SMBC日興が大株主の保有株を投資家に転売する「ブロックオファー取引」を巡り、対象だった1銘柄の株価を安定させる目的で不正に買い支える注文を出したとされる。
法人としての同社は6人が起訴された19～21年の計10銘柄の不正取引について、同法の両罰規定に基づき起訴された。
一連の事件で、残る元幹部5人は起訴内容を否認しているとされる。公判は分離され、初公判の期日は決まっていない。
SMBC日興を巡っては、金融庁が10月7日、ブロックオファー取引に関する業務について23年1月6日までの3カ月間の業務停止を命令。違法行為を防ぐ売買審査が機能せず、経営管理体制にも不備があったとして業務改善命令も出した。11月7日までに業務改善計画を提出するよう求めている。
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SMBC日興操縦事件、動機や組織性は？ きょう初公判: 日本経済新聞
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2022年10月28日 10:32
日本経済新聞
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