22/05/17 07:33:12 CAP_USER.net
【シリコンバレー=白石武志】米テスラ最高経営責任者（CEO）のイーロン・マスク氏が総額440億ドル（約5兆7000億円）にのぼる米ツイッターの買収額について引き下げる可能性を示唆したことが16日、明らかになった。同氏は利用者数に占める偽アカウントの割合が5%未満だとするツイッターの説明に疑念を示し、実際の比率を精査できるまで買収手続きを一時的に保留している。
マスク氏が16日、米南部フロリダ州で開かれたイベントにビデオ会議を通じて参加して表明した。イベントは報道関係者を排除して行われたとされるが、米ブルームバーグ通信によるとマスク氏は講演のなかでツイッター利用者のうち少なくとも20%は偽アカウントが占めているとの見方を示し、1株当たり54ドル20セントで合意したツイッター株の買い付け価格の引き下げについて「問題外ではない」と述べた。
ツイッターは米証券当局への開示のなかで、同社が経営指標として重視する広告を閲覧した1日当たりの平均利用者数（mDAU）が2022年1～3月期に前年同期比16%増の2億2900万人だったとしている。このうち偽アカウントの数は5%未満だと推定しているが、仮に割合がもっと高かった場合、実際の利用者数は少なくなり、企業価値が目減りするおそれがある。
買収後に投稿を自動拡散する「ボット」と呼ばれる偽アカウントなどを排除すると表明しているマスク氏は13日、同社の説明を裏付ける詳細を得られるまで買収手続きを一時的に保留すると表明した。ツイッター上の偽アカウントの比率について、自ら検証に乗り出す考えも示している。
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URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)