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【ソウル=細川幸太郎】韓国政府は29日、屋外でのマスク着用義務を解除すると発表した。密集度の高い50人以上の集会やスポーツ観戦を除き、5月2日から屋外ではマスクなしで過ごせるようになる。韓国は4月18日から飲食店の営業制限など大部分の規制を解除しており、「コロナ後」に向けてさらなる制限緩和を進める。
マスク未着用だった場合に最大10万ウォン（約1万円）徴収される罰金制度が解消される。
金富謙（キム・ブギョム）首相は29日の対策会議で「散歩や家族旅行でさえマスクを外せない国民の不便解消が必要」とし、フランスやシンガポールなどの先例を挙げて「オミクロン型の感染ピーク後にマスクを外しても減少傾向は続いている」と説明した。
韓国では3月のピーク時に1日あたり60万人の新規感染者を記録するなどオミクロン型が猛威をふるった。直近1週間の平均感染者数は6万人、死者数は120人と減少傾向が続いている。
制限緩和を急ぐ現政権に対して、尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期政権側は懸念を示す。新政権側は5月10日の大統領就任後にマスク着用義務の解除を検討するとしていた。4月29日に打ち出された義務解除方針を受けて、新政権側の報道官は「現時点での解除は時期尚早だと何度も伝えてきた」と不快感を示した。
2022年4月29日 12:22
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