22/04/22 13:00:09 CAP_USER.net
東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。米金融引き締め加速観測を背景に米金利の上昇が続く中、日米金利差拡大を意識したドル買い・円売りが優勢。鈴木俊一財務相が日米財務相会談での為替に関する協議について発言したが、市場の警戒感を強めるには至らなかった。
●ドル・円は午前11時35分現在、前日比0.1％高の１ドル＝128円56銭。128円26銭を安値に一時128円69銭まで上昇
●ユーロ・円は0.2％高の１ユーロ＝139円36銭。前日には一時2015年６月以来の高値140円ちょうどまで上昇
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今週のドル・円相場/Source:Bloomberg
□市場関係者の見方
→クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長
・ここまでの段階では、為替の急変動への懸念も共有してもらっていない感じ－日米財務相会談
・来週の日銀の金融政策決定会合を前にポジション調整が出る可能性に注意したいと考えていたが、これでは出ても大きな調整にはなりそうもない
・引き続きドル・円の方向性は上で変わらないとみていいと考える
→ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎アナリスト
・日本側は円安について訴えてみたものの、特に海外の反応はなく、共同声明を出すこともない、当然為替介入はないということで冷たい反応だったという感じ
・ドル・円はいったん130円目前で失速。新しく買う材料がなく上値が重いが、そうは言っても日米金融政策の温度差はあるので、特に売る理由もなく底堅い
→大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジスト
・全般的にはドル高だが、短期的に投機の円売りポジションが積み上がってきており、お腹いっぱいという状態
・来週の日銀会合もほぼ何もないと思うが、総裁会見で相変わらず円安はトータルで日本経済にプラスとの認識を示すかどうかが目先の注目
・ユーロもドル高の環境の中で上がり切らないが、最近のユーロの金利上昇は尋常ではなく、もう売り一辺倒ということはないだろう。週末の仏大統領選挙が波乱なく終われば、水準が切り上がる可能性はある
□背景
●米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は21日、５月の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合で0.5ポイントの政策金利引き上げを含め、利上げの前倒しを支持する論拠には評価すべき利点があるとの認識を示した
□パウエルＦＲＢ議長､利上げ前倒し支持－５月0.5ポイントも選択肢 - Bloomberg
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●22日アジア時間の取引で米10年債利回りは一時６ベーシスポイント（bp）高い2.97％付近まで上昇。米２年債利回りは一時８bp上昇の2.76％付近
●米金利先物市場は今後３回のＦＯＭＣ会合で0.5ポイントの利上げが実施されることを織り込む
□U.S. Two-Year Treasury Yield at New Cycle High in Fed-Driven Selloff - Bloomberg（英文）
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●日銀は22日午前、連続指し値オペを通知－２日目
□為替問題は日米で「連携」、円安が急激と鈴木氏－財務相会談 - Bloomberg
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2022年4月22日 9:21 JST 更新日時 2022年4月22日 11:36 JST
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