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業務用厨房機器大手のホシザキは18日、イタリアの業務用製氷機メーカー、ブレマ（ミラノ）を5月に買収すると発表した。ブレマは欧州・中東向けの安価な製品に強く年商55億円。日本市場の伸びしろが小さくなっており、ホシザキは課題だった欧州の販路開拓を急ぐ。買収額は非公表。
ホシザキの欧州子会社を通じて手元資金によって全株を取得する。ブレマは1985年の設立で2020年12月期の売上高は55億円、営業利益は9億円。ホシザキによるM&A（合併・買収）は15年に買収した中国の業務用冷蔵庫メーカー、浙江愛雪制冷電器（18年に株式売却）以来となる。
ホシザキは業務用製氷機や冷蔵庫、食器洗浄機、生ビールサーバーでは国内シェア首位。主な顧客である飲食業界が成熟しており、新型コロナウイルス禍が収束しても販売を大きく伸ばすのは難しいとみている。対して新興国では飲食店やホテル、スーパーで冷蔵機器の需要が伸びると見込まれる。
ホシザキの海外売上高比率は連結ベース（20年12月期は2383億円）の約3割。今後5年間ほどで連結売上高を4500億円に、海外売上高比率を5割にそれぞれ引き上げる考え。機動的にM&Aできるよう蓄えた手元資金（現預金）は、21年9月末時点で2339億円と豊富だ。
2022年1月18日 12:26
日本経済新聞
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