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日本ペイント情報漏えい、元社員「やっていない」 初公判で無罪主張 - 毎日新聞
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毎日新聞2018年12月20日 21時28分(最終更新 12月20日 22時25分)
大手塗料メーカーの日本ペイントホールディングス(HD、大阪市)の営業秘密を転職先で同業の菊水化学工業(名古屋市)に漏らしたとして、不正競争防止法違反の罪に問われた菊水化学工業社員、橘佳樹被告(64)は20日、名古屋地裁(吉井隆平裁判長)の初公判で「やっていない」と無罪を主張した。
弁護側は橘被告の伝えた情報が営業秘密に当たらないと主張し、裁判では主にこの点が争われることになる。
起訴状によると、日本ペイントHD元執行役員の橘被告は同社の子会社に在籍していた2013年1月ごろ、営業秘密である塗料製品の原料や配合量の情報をUSBメモリーに複製して持ち出し、菊水化学工業に転職後の同4~8月ごろ、菊水化学工業の社員に書類やメールで渡したとされる。
検察側は冒頭陳述で、持ち出した塗料製品の設計書はアクセス制限のある情報管理システムに非公開情報として管理され、「営業秘密」との表記もあったと指摘した。特許情報など公表された情報だけでは製造が不可能とも述べ、「橘被告は菊水化学工業で自分の評価を上げたいと思っていた」と主張した。
これに対し弁護側は、菊水化学工業社員に渡した情報が当時の最新ではない上、問題の塗料製品も古くからある一般的なもので、特許情報などから原料はおおよその見当がつくと反論した。橘被告は別情報を追加して渡しており、日本ペイントHDの設計書の複製ではないとも主張した。【野村阿悠子】