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- 暇つぶし2ch2:こで、やむなく日本企業は、生産拠点、簡単にいえば工場を海外に移し始めた。工場の海外移転、生産拠点の海外移転だ。 工場が日本からなくなっていったのだ。これが「生産の空洞化」「経済の空洞化」だ。 いま、デパートで、あるいは、家電量販店で、「MADE IN JAPAN」の家電製品を探そうと思うと、非常に苦労する。 パナソニックは、中国に数多くの工場を建て、安い賃金で電機製品を作っている。生産拠点を海外にシフトした後、当然、日本国内の工場は閉鎖される。 三洋電機は、OEM(提携した他社ブランドでの製品供給)や、白物家電で有名だったが、最後には、円高に耐えきれず、パナソニックに吸収合併されてしまった。 そのパナソニックも、切り札として期待をかけたテレビのプラズマディスプレーが、円高のため、サムスンなど韓国勢の液晶テレビに価格的に太刀打ちできなくなり、プラズマディスプレーそのものから撤退した。 シャープは、いち早く、ブラウン管テレビから液晶テレビに移行し、時代の先端を切ったように見えた。しかし、円高のため2010年ごろから韓国企業に負けて経営危機に陥った。2015年にはとうとう、台湾企業の傘下に入った。 戦後の日本を象徴する企業だったソニーは、海外シフトを強め、一時期、本社を東京からニューヨークに移してもおかしくないような状況だった。しかし結局は、得意のテレビで韓国や中国の企業との価格競争に敗れ、業績が悪化した。 略 海外に移ってしまった工場が、いまもまだ日本国内にあれば、就職活動はもっと楽で、学生が就職に苦労することはなかった。 トヨタもホンダも、パナソニックも、ソニーも、かつてのように日本国内でたくさんの工場を操業していれば、アベノミクスの大胆な金融緩和を活用し、日本国内の工場で設備投資を拡大することができる。そうなれば、日本経済は順調に拡大する。 ところが、悲しいことに、日本には、もう、工場がかつてのようには残っていないのだ。アベノミクスの大胆な金融緩和で景気を刺激しようとしても、企業には、アベノミクスを受けて設備投資を拡大するだけの工場がないのである。 プラザ合意は、日本経済の失われた20年を招いた。アベノミクスは、それに初めて、有効な政策となった。 しかし、せっかく有効な政策となったのに、ほかならぬプラザ合意後の円高で日本経済が空洞化していたため、アベノミクスは息切れしてきた。アベノミクスが、どうしても効果を上げきれない根本的な原因は、日本経済の空洞化にあるのだ。 https://smart-flash.jp/sociopolitics/32748




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