16/06/28 08:01:27.51 3HUrG4HQ.net
アメリカの経営は何かちょっとおかしいな、と感じることがありました。それはMBAの授業で、
M&A(吸収合併)の授業を受けた時に、「M&Aの中で付加価値はどこから生まれてくるのか」
というディスカッションをしたのです。その中でどういう答えが出てきたかというと、例えば会社を
買収する時に借金を増やす。その借金を増やすことによって節税ができる。これは付加価値なのだ
というのが一点。もう一点は、買収する時に、既存の契約を全部、再交渉する。つまり、今まで
従業員などと結んでいた契約を破って、自分たちにとって都合のいいようにつくり直せるというのが
付加価値の源です。
こういう話を聞いて、これはどう見ても新しい価値を生み出しているわけではなく、ただ単に、以前は
税金という形で国民に流れていた価値、もしくは従業員に流れていた価値を、株主のほうへ流して
いるだけである。一社二社でこういう経営をしても、害はないのかもしれないのですが、経済全体が
こういう経営になったら、経済が発展しなくなるのではないかと、そういう問題意識を持って、
この研究を始めたわけです。
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