16/06/02 11:06:16.93 yrOg9zrN.net
アラブやアフリカからの移民ってのは、1960年代前後を中心に、
安価な単純労働力としてフランスに呼ばれてきた人たちだ。
だが、当時っからパリには人が密集しててね。ヨソ者が住めるところなんて
のは郊外、バンリューに掘っ建てるしかなかったんだな。
とにかく数を押し込まなきゃならねえってんで、つくられたのは安普請の団地。それがHLMよ。
日本で日雇い労働者がドヤ街に住むように、単純労働力の移民たちは都市郊外
の家賃は安いが劣悪な環境で生活をさせられたわけだ。
で、もともと給料は安く、誰もがしたがらねえ仕事をさせられた上に、
不況になれば真っ先に首を切られる。そうなりゃ街はすさむさ。
職の見つからねえ親父は息子をぶん殴り、息子は学校で教師をぶん殴る。
だからZEPに指定されるわけだ。しまいにゃ学校を飛び出し、
盗みにタタキ、果てはドラッグに手を染める。
当然、世間の鼻つまみ者だ。だれもシテには、バンリューには、
キャルティエ・ソンシーブルには寄りつかねえってわけよ。
だが、考えてもみてくれ。もともとフランスに移民を呼んできたのは誰なんだ。自分たちのしたくねえ仕事を押し付けてたのは誰なんだ。不況だからハイさようならと仕事を取り上げたのは誰なんだ。
フランスだよ。フランス人だよ。そりゃねえぜ。
なあアンタ、なんだってフランスには、ゲットーを示す言葉が6つも7つもあるんだと思う?
事態を直視してねえからじゃないかと思えてならねえのよ。
そうやって言葉ばっかりイタズラに増やして、コトの本質から目
をそらしてるんじゃねえかってな。
このことばかりじゃねえ。
たとえばフランスには、人種や民族別の統計が存在しない。差別を助長する
からだそうだ。宗教別の統計もない。政教分離の原則に反するからだそうだ。
だから、国内に何人のモロッコ人がいて、何人のユダヤ人がいるのか、
何人のイスラム教徒がいるのかも、まったくわからない。
これなんかも同様に現実を見据えていない現れのように思えてならねえぜ。
いや、まいったね。
フランスにはゲットーがある。しかも、大都市のまわりに山ほどある。
まずはそれを認めるところから始めてもらいたいぜ。