16/01/05 19:21:19.94 HLluw2Cv.net
金融緩和しても、すぐにモノが売れるようにはならないが、資産価格はヴィヴィッドに反応するからな。
この速さと、実際に経済が活性化する、モノが売れるようになるまでの時間差、タイムラグは相当あるわな。
もっとも反応速度が早いのは為替だろうな。なんせ、金融緩和=円の価値の希釈化で、円と外貨を直接交換する市場が為替市場だからな。
モノを売るって時、それはモノで円を買う行為に他ならないわけだけど、モノで円を買うって意識は無いわな。
一番、円を買う意識が顕著となるのが為替取引。外貨もまた通貨。日本では通貨でなくても、外貨で円を買えば、円を買ったと言う意識は必ずあるわな。
日本国内では外貨もモノと同じ。だから、円安となれば円に対してモノの価格は上がらなければ理論破綻な訳だ。
円安につられてモノの円換算で価格が変わらないという事は、外貨換算では円安引きずられて連れ安になるわけ。つまり、外貨を通貨としている国にとって、日本で買い物をする事はものすごくモノが安くなった事を意味する。
国内での需要(内需)よりも、外需の刺激を受けるのが金融緩和による円安効果って事になる。さて、対円ではニュートラルな日本国内のモノ。でも、日本国内で流通している多くのモノは、原材料を輸入に頼っている事が多い訳だ。
原材料費はモノを構成する価値比率では大した事ない訳だけど、それでも原材料費が上がれば、最終製品の価格上昇要因となる訳。
数多くの行程を経て最終製品の価格が上がるまで、かなりの時間を要する訳だけど、最終製品の価格が上がれば、わずかながらに利ざやも大きくなるはず。
この利ざやが日本国内で生まれた付加価値って事になる。
タイムラグwwwなんて、馬鹿にする向きも多いけど、大真面目にタイムラグを馬鹿にする人は経済を一から勉強し直したほうがいいと思う。