武田薬品工業株式会社 総合スレッド19at BIO
武田薬品工業株式会社 総合スレッド19 - 暇つぶし2ch88:名無しさん@お腹いっぱい。
17/08/04 20:41:20.78 .net
>>87続き)
とはいえ、そうすると課題となってくるのが”湘南居残り組”の再活性化である。第Ⅰ相にある数多くの化合物を、いかに効率良くステージアップさせられるかが武田の最浮上の鍵となるが、
「エリートはボストンに去り、CMC(化学、製造と品質管理)は別会社、現場のモチベーションは下がりっぱなしという悪条件が揃えば、普通はじり貧に向かうというのが大方の見方」(大手信用調査会社リサーチャー)。
それがさらなるR&Dの質的低下を招き、その次にはまたリストラと、負のスパイラルに落ちていく。22年度における武田の「生存率5割未満」と読む根拠のひとつだそうである。そのうえでこのリサーチャーは
「すでに兆しが表れているように、5年後は経営もR&Dも、ミレニアム主導で運営されるようになっているのではないか。武田は、日本での独自研究を許されたミレニアムの実質的な販社という地位へと落ちぶれている可能性だって低くない」と突き放す。
そもそもミレニアムは、武田にとって、パテントクリフを埋め合わせする有力な新薬の供給源であるとともに、経営のグローバル化に向けた体制整備の第一歩となる礎であった。
しかし皮肉にも現実は、「軒を貸して母屋を取られる」の故事をなぞるような展開となりつつある。原因は至ってシンプル。
ナイコメッドの買収後にも露呈した事象だが、武田は「国際戦略4製品」の成功で自身を買い被っていただけで、実は、世界を股にかけるダイナミックかつしたたかな経営力など端から持っていなかったということに尽きる。
ここで、今流行の言葉を使って、将棋盤を「逆」から見てみよう。当時、いずれも赤字に苦しんでいたミレニアムとナイコメッドにとって、大金を抱えて手を差し伸べてきた武田は海千山千の欧米の同業他社に比べて脇が甘く、ナイーブだった。
買収後も親子会社間の信頼関係は地理的、文化的な差、何より経営トップ同士の「同床異夢」を克服できず、醸成されなかった。逆に勝手ができた。
そうした状況下で少なくともミレニアムは、武田のお金と庇護とを上手に使って新薬を連続上市する知力と体力を体得することに成功した。
ちなみにこのような行動は、鳥の世界では「托卵」としてよく知られている。
厳しい自然界を生き抜くため、カッコウ科の鳥類が身に付けた知恵に見事に引っかかるモズやホオジロという構図と同様、食うか食われるかのグローバル競争下の立ち回りでは、武田よりもミレニアムのほうが一枚上手だった。
ナイコメッドも吝嗇なファンドに転売されるのを免れ、居心地のいい宿主を見付けられたという意味で、現状は悪くないはずだ。
将棋盤を再びもとの方向に戻して付言すれば、今春、「ウェバー社長の強い意向で」(関係者)買収したアリアドにも武田は孵卵器を気前よく提供することになるのだろう。
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