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拾ったストーブでしのいだ寒さ 生活保護費巡る訴訟、原告男性の憤り
白見はる菜 2021年9月14日 10時52分
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「引き下げが続き、国民の命が保障されていないように感じる」。
京都市中京区で一人暮らしをする原告の男性(66)は、怒りを込めてそう話した。
滋賀県で生まれ、就職のため10代で京都に移り住んだ。
印刷会社に勤めていたが、30歳のときに1型糖尿病を発症。
病気の影響で意識が低下することがあり、仕事が続けられず職を転々とした。
50歳のときに勤めていた会社は、2週間の入院を理由に解雇された。
退院後にはアルバイトもしたが、仕事中に倒れ、年齢や病気を理由に再就職は難しかった。
そのため、生活保護を受給し始めた。現在は、月約11万7千円の年金と生活保護費で暮らす。
3回の引き下げで年間1万5千円ほど、生活保護の受給額が下がったという。
男性は、病気の治療のため、毎食に必要な摂取カロリーが決められている。
食事を抜き低血糖で倒れたこともある。
だが、生活保護費の減額で食費を切り詰めざるを得ず、1日に500円までしかかけられない。
主治医から「野菜を食べて」と言われているが、
食パンなど、低価格でカロリーが高い炭水化物に偏るという。
自宅のストーブは廃棄されていたものを拾ってきて使う。
エアコンは大家が「暑さで死んだらあかん」と、格安の3万円でつけてくれた。
「今回だけでなく、この先どんどん生活保護費が引き下げられるのではないか」
との不安はぬぐえない。
男性は「自分の生活が苦しくなるまで生活保護の存在すら知らなかったが、
誰にでも起こりうる。色んな事情で働けない人もいる。
誰もが社会から分断されず、安心して暮らせる社会であってほしい」と話す。(白見はる菜)