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だったら日本以外に行けばいいのに(棒なし
被災地に通い続けた英国人記者、「日本人の我慢に飽き飽き」 本当に伝えたいこと
英タイムズ紙アジア編集長 リチャード・ロイド・パリー
URLリンク(globe.asahi.com)
―2017年に「津波の霊たち」の英語版を出版しました。東日本大震災を主題に本を
書こうと思ったのはなぜですか。
震災が起きた時、私は日刊紙の記者として3月13日朝には宮城県に入り、現場から様々な
記事を書きました。ただ当初から、このような巨大で複雑な災害は1本の記事や、
長い特集記事であっても書ききることは不可能で、書籍が向いていると感じていました。
書籍でもすべてを書くことはできません。ですから、巨大な災害を象徴するような一つの
物語を取り上げて、その詳細を書こうと思いました。しばらくたって石巻市立大川小学校の
悲劇を知りました。一つの場所であまりに多くの子どもの命が失われた、非常に痛ましく
ひどい話だと思いました。単なる自然災害ではなく、人災でもありました。そこで、震災
発生から半年後に取材に入りました。
―著書の半ばに「私としては、日本人の受容の精神にはもううんざりだった。過剰なまでの
我慢にも飽き飽きしていた」というくだりがあります。どんな思いだったのでしょうか。
数十万人が家を失い、学校の体育館や寺に身を寄せざるをえない絶望的な状況にも
かかわらず、そうした場所は直ちに組織だって整理整頓され、人々は物資を分け合い、
家族ごとに場所を割り振り、私が見た限り、ののしり合いも深刻な略奪行為もありませんでした。
私のみならず、被災地に駆けつけた外国人ジャーナリストは皆、同じように感銘を受けたと
思います。これが日本社会が持つ長所の表れなのだと。政府から命じられるのではなく、
地域社会が自ら動いていたのです。
これが英国や欧州だったらと想像すると、おそらく人々は争い、怒り、動揺するでしょう。
そして「政府は何をしている」と行政に不満をぶつけるでしょう。東北の人々は、
はなから政府には期待をしていませんでした。政府不在の中、自分たち自身で秩序を保ったのです。