20/07/09 16:37:02.67 vRBFUdBI.net
>>735の続き
日本では中国人や韓国人に対する差別もある。日本では中国文化を崇め、中国から
取り入れた文化が根強く浸透している半面、日本が支配したアジアの国々を下に見る
傾向がいまだに見受けられる。一方、米国では、第二次世界大戦の間、日系人が
強制収容所に入れられ、「ジャップ」という蔑称で呼ばれた時代もあった。ハリウッド映画で、
白人がアジア人を装い演じることは「イエロー・フェイス」という差別用語で呼ばれた。
日本では「ちびくろサンボ」は絶版後に復刊された。ドラゴンボールの「ミスター・ポポ」、
または音楽バンドやタレントの「ブラック・フェイス」を問題視する声はほとんど聞かれない。
東日本大震災を東京で経験した。今までの人生で体験したことがないほどの大地震だった。
でもその時思った。「米国で警官に止められる時ほどは怖くない」と。それは、大災害とはいえ、
みんなと同じ体験をし、みんなで乗り越えたから。白人警官とのやり取りは、自分がまさに
「ターゲット」になり、下手をすれば命を落とす可能性がある。
日本において、差別は言葉にも表れている。ポジティブなことを言うときは「外国の方」と呼ばれ、
ネガティブな意味では「外人」と呼ばれる。それは日本人が相手を外見や国籍で判断
しているからではないだろうか。母国アメリカでも肌の色で判断される私は、一体どこへ行けば
「自分」という一人の人間として見てもらえるのだろう?赤い血が流れる私たちの体は、
人種の枠などない、同じ人間のはずだ。
だから叫ぶ。「黒人の命の価値はみんなと同じだ!」と。それでも日本では、この問題がどこか
遠くで起きている、または自分に関係ないと思っている人が多いかもしれない。日本で経験する
差別は、米国のように命に関わることではないが、共通して言えるのは、「悪気がない」や
「知らない」という理由でそのままにされるケースが多いということだ。大震災の時、世界中の
人々が日本を支援した。それは世界が繋がっているということを示した。だからこの問題にも
みんなが一丸となって立ち向かって行きたい。
今、世界中の黒人が苦しんでいるということを、自分が半生を過ごした第二の祖国、
日本の人たちに知って欲しい。私たちはまるで、9.11テロ事件が連続で起きているかのように
毎日胸を痛めている。この事実を知らなければ調べて、自分なりに何ができるのかを考えて欲しい。
私たちの叫びを無視することだけは決してしないで欲しい。
新型コロナよりも致命的なウイルス、それが人種差別なのだから。