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古賀茂明「東京都知事選の野党共闘”失敗の本質”とは?」〈週刊朝日〉
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
都知事選が終わった。永田町では、秋の臨時国会で衆議院解散、10月25日投票
という話が流布している。その真偽に関わらず、議員たちはボーッとしているわけ
にはいかない。もちろん、各政党にとっても今や選挙準備が最優先課題となった。
安倍政権の支持率が大きく下落し、不支持率が過半を超える世論調査も出ている。
素直に読めば、政権交代もあり得る。野党にとっては願ってもないことだが、日本
維新の会以外の野党は必ずしも楽観できる状況にない。
先の通常国会では、立憲民主党と国民民主党などの統一会派による一貫性の
ある安倍政権追及が行われ、かなりの成果を出すことができたのは事実だ。
しかし、自民の支持率が下がった分、野党の支持率が上がったかと言えば、維新
以外はそうなっていない。国会での統一会派という「共闘」は、一般庶民にはわかり
にくいからだ。
選挙となれば、政権選択が有権者にとって最大の関心事だ。統一会派は
もちろん、選挙期間限定の野党共闘でも、政権交代のイメージは浮かばず、投票率
も上がらない。どうせ結果が変わらないと思えば、投票に行こうと思わないのはある
意味仕方がない。
逆に、野党側が「政権交代可能な勢力」を具体的に明示すれば、安倍政権への
不満のマグマがたまっている現状では、野党側に一挙に票が流れる可能性は高い。
そのためには、野党が政党として一つに合流するのが一番効果的だ。
だが、都知事選では、野党共闘はできず分裂選挙となった。山本太郎氏率いる
れいわ新選組とはもちろん、国民との共闘にも失敗したのは大きな痛手だ。
今、立憲と国民両陣営の関係者に話を聞くと、おもしろいことに、「野党の政党と
しての合流が必要だし、その覚悟はできている」と一致する。しかし、その先を聞くと
、相手側の事情でなかなか難しいとなり、さらに自陣内でも考えが割れるという内輪
話も始まる。
つづく