19/10/19 06:17:50 Lq7aBXWo.net
“高学歴な人”ほど左派政党を支持する「先進国の現実」
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トマ・ピケティが発見した左派政党の支持者の「新法則」
そして、このようにして高学歴になった人びとは、終戦直後の高学歴者とは異なり、必ずしも右派政党に投票する保守層ではなく、むしろ左派政党に投票する傾向がある。
ピケティによれば、これには2つの理由がある。一つは、高等教育がそもそもリベラルな価値観を涵養するということがある。
たとえば、ほとんどの世論調査で移民に寛容でマイノリティに同情的な人の比率は、高学歴層のほうが低学歴層よりはるかに高い。
もう一つの理由は、高学歴労働者の所得水準は比較的高いが、必ずしも資産を多くもつ富裕層ではないからだ。
彼らには、伝統的に資産階級を優遇する保守政党、つまり「右派」に投票するインセンティブがない。
このようにして、高等教育の大衆化に伴い、左派政党の支持基盤が低学歴労働者から高学歴の知識労働者へと、大きくシフトしたのである。
高学歴の「左派」支持者は、所得水準が比較的高いので、所得再分配にさほど関心をもたない。
彼らが関心をもつのは、リベラルな価値である。こうして現代の左派政党は知的エリートの政党に変質し、
その結果として左派政党の関心も所得再分配から移民やマイノリティの問題、あるいはLGBT問題に代表されるアイデンティティ・ポリティックスにシフトした、というのがピケティの見立てである。
右も左もエリートの政党に…ブルーカラーの味方がいなくなる