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文藝春秋 2019年3月号
「冒頭解散」を封じられた安倍の痛恨
赤坂 太郎
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日本時間1月23日未明。モスクワ・クレムリンで行われた日ロ首脳会談後の共同記者発表でのひと幕。
…(略)…
「顔をこわばらせて、どうしちゃったの? 社交じゃなくて、外交をやってもらわないと困る。お友達だからかえって
足元を見られたんじゃないか」
安倍の会見をこう皮肉ったのは、立憲民主党国対委員長・辻元清美だ。
…(略)…
「何とか前に進めてほしい」
昨年末、こう言って安倍からロシアに送り出されたのが腹心の首相政務秘書官・今井尚哉だった。…(略)…
…(略)…「今井、ウシャコフによるパイプが生命線だ。両首脳の前さばきをしている」(日露外交筋)という。
政府関係者によると、今井から安倍にもたらされたのは、二島返還の前提として「さらなる経済協力」をプーチンが
求めているという情報だった。クリミア併合で欧米各国から制裁を受けるロシアにとって「返還には経済的な果実が
必要不可欠」というサインだ。
「今度こそ前に進めますから、よろしくお願いします」
プーチンのサインを受け取った安倍は、年初から大手総合商社のトップをはじめ財界人に連絡し、ロシアへの
投資を呼びかけた。
…(略)…
22日の会談では首脳同士が一対一で向かい合う50分間の「テタテ」も行われたが、当初、予定していた条約の
条文作成作業の合意すら、取りつけられなかった。
「僕の言うことに対して、プーチンから否定的な発言はなかったよ」
サシの会談後、安倍は側近にこう語るのが精いっぱいだったという。
…(略)…
…(略)…官房長官・菅義偉は会見で、「今年の日露関係の素晴らしいスタートになったと総括している」と評価。
この臆面もない〝開き直り〟は、当の外務省内からも「ブレークスルーがあったようには見えない」(幹部)と
冷ややかに受け止められている。
(続く)