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◆産経新聞大誤報の真相「つぶすからな」取材もせず沖縄タイムス記者を恫喝
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行き過ぎた表現があった―。
2017年12月に沖縄県内で起きた交通事故で、「米兵が日本人を救出した」とする報道をめぐって、産経新聞は「事実関係の確認が不十分」だったとして記事を削除。
沖縄タイムスと琉球新報に謝罪した(18年2月8日付紙面に「おわびと削除」を掲載)。
昨年12月、沖縄県の高速道路で起きた多重事故。
米兵が自らを犠牲にして日本人を救った、その英雄的行為を「反米」の沖縄タイムスと琉球新報の2紙は黙殺した―というデマがものすごい勢いで広がっていた。
産経新聞ウェブ版の記事が起爆剤になった。
「米軍の善行には知らぬ存ぜぬ」「メディア、報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」。激しい言葉がネットの波に乗った。
沖縄タイムスの同僚は早い段階で、記事を書いた産経の高木桂一・那覇支局長(当時)が県警に取材していなかった事実を把握していた。
電話をたった一本かけるだけで、米兵による日本人救助は確認できない、という事実が分かった。
新聞社として、およそ考えられない欠陥取材。沖縄2紙を批判するために、あえて事実関係を無視したのではないか、とさえ私たちは疑った。
17年10月、作家の百田尚樹氏が県内で講演した。
基地反対運動の現場にいる人の半分は中国人、韓国人だというデマを前提に「嫌やなー、怖いなー」と言い、「日当が何万円と払われている」「中核は中国の工作員だ」と主張した。
講演後の百田氏を舞台袖に訪ねると案の定、主催者ら10人以上に取り囲まれ、動画撮影とネット配信が始まった。
それでもいつも通り取材は続け、百田氏のコメントを聞いた。中国や韓国を差別していないと主張したこと、「日当」や「工作員」の発言については根拠がないと認めたこと、を翌日紙面の記事に盛り込んだ。
産経新聞の高木記者に電話をかけて直接、質問したことがある。高木氏も「ちょうど話が聞きたかった」という。
「では会いましょう」と持ち掛けると、突然、何の脈略もなく罵声を浴びせられた。
「あんたの都合なんか知らないよ」「つぶすからな」「ヘビみたいな男だ」「受けて立つよ。おれは産経の顔だからな」。まだ直接向き合ったことさえない社会人の発言ではない。
仕方がないので、産経新聞社広報部に同じことを尋ねた。「今後は可能な限り取材に努めます」という答えだった。
可能な限り取材する―。メディアとしてあまりにも当然のことだが、それが欠落していた産経の報道は、「米兵が日本人救助」虚報や私に関する記事に限ったことではなかった……。