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輸出企業、ウォン高でも現地価格引き上げず。採算性悪化憂慮 【朝鮮ビズ】
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高い市場シェア維持のために値上げしない
世界金融危機後には先進国の量的緩和により、ここ数年間で韓国ウォンの価値が相対的に大きく上昇したが、輸出
企業は現地価格を最大限維持してきたことが分かった。このため海外市場での市場シェアは維持されたが、採算性が
悪化すると憂慮されている状況だ。
韓国銀行が7日に発表した韓銀調査統計月報に掲載された、我が国の輸出価格に対する為替レート転嫁決定要因
分析’報告書によれば、2009年第3四半期から今年第1四半期までの輸出企業の為替レート転嫁率は平均-0.38だった。
為替レート転嫁率とは、為替レートの変動に応じて輸出入価格が変動する比率をいう。為替レートが10%ウォン高に
なった時に、米国市場で販売される韓国輸出企業の製品価格が10%引き上げられれば、為替レート転嫁率は1になる。
韓銀によれば、韓国の輸出企業は80年代から世界金融危機直前の2007年第3四半期まで、基本的に為替レート転嫁
率がプラスだった。為替レートが動く方向に合わせて、現地価格も同時に動いていたという意味だ。しかし、世界金融
危機後に為替レート転嫁率がマイナスを示していることは、ウォンの価値が上昇しているのに、市場価格は下がっている
ことを意味する。
業種別では、電気・電子機器(-2.29)と精密機器(-0.54)、石炭・石油製品(-0.10)で為替レート転嫁率がマイナスであり、
繊維・革製品(1.66)、木材・紙製品(1.33)、非金属鉱物製品(1.30)で転嫁率がプラスだった。原料の輸入依存度が高い
産業では為替レート転嫁が概して高かったが、内需比率が高かったり中間材比率が高いほど、転嫁率は低かった。
また、市場シェアと為替レート転嫁率を比較すると、市場シェアが高いほど為替レート転嫁率が低くなる傾向が見ら
れた。市場シェアが高ければ独占力も高いため、価格を簡単に調整できるとの既存の考えと違った結果が現れたのだ。
ファン・クァンミョン国際局国際金融研究チーム次長は、“市場シェアが高い場合、輸出企業はむしろ、既に獲得して
いる市場を奪われまいと、為替レートが変動しても設定された価格を大きく動かさない戦略を展開した”として、“為替
レート転嫁による適正マージン率の確保を犠牲にする代わりに、高い市場シェアを維持することができた”と説明した。
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