15/08/02 20:22:55.71 OPlesn04.net
>>92
インドが1947年に英国から独立し、インドとパキスタンに分離すると、
各地域は帰属する国を選ぶことが認められた。
周辺が別の国への帰属を決めた地域は本土から切り離され、新たな国境線が引かれた。
バングラデシュは1971年にパキスタンから独立した。
1970年代以降、インドとバングラデシュは何度も飛び地解消に乗り出したが、
具体的な方法で合意できなかった。今年6月になってやっと両国は土地交換で最終合意に達した。
本土から切り離された飛び地には行政機能もインフラもほとんどなく、住民は両国の
はざまに取り残された。ジャリルさんは子どもの頃、バングラデシュ人であることを
隠し、国境警備隊員の目を盗んで国境を越えてインドの学校に通ったそうだ。
「厳密には私はバングラデシュ人だったが、どちらの国にも承認されていなかった」。
インド領内の飛び地に暮らすバングラデシュ人で、インドへの国籍変更を選んだ住民は
約1万5000人。ジャリルさんもその1人だ。バングラデシュ領内の飛び地では、
約3万7000人のインド人の大多数が移住より国籍変更を選んだ。
バングラデシュ・クリグラム県内の飛び地Dasiacharaに住むMadhusudan Mohantoさん(58)は言う。
「私たちには病院も学校も電気も何もなかった。これからは権利を取り戻せる」
ジャリルさんはイスラム教徒、Mohantoさんはヒンズー教徒だ。
いずれも、自らが少数派となる国の国籍を選んだ。