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チャイナタウン、ＮＹ郊外で膨張 流れ込む移民
米州総局 高橋里奈
2015/7/31 6:30
「長江超市」「山水旅行社」―。
回りを見渡すと「ここは上海か台北、香港なのか」と思わせるような漢字の洪水。
何を隠そうニューヨークの郊外だ。
近年、クイーンズ地区のフラッシングを中心とした地域に、
「フレッシュ・オフ・ザ・ボート（ボートから下りたばかり）」、
通称ＦＯＢと呼ばれる中国を中心とするアジア系移民が流れ込んでいる。
観光客が大挙して訪れるマンハッタン・ダウンタウンのチャイナタウンよりも生活感に
あふれ、英語が通じないことも珍しくない。米国であることを忘れる「小中国」が広がる。
ニューヨークのフラッシング地区は漢字の洪水
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)
ニューヨーク中心部から電車で約40分、フラッシング・メーンストリート駅を
降りると色鮮やかな漢字の看板が目に飛び込んでくる。
駅前にはニューヨーク州で最大級のアジア系ショッピングモールといわれる
「新世界商城（ニューワールド・モール）」がそびえる。館内の中華野菜や
食材がならぶスーパーや、四川や台湾料理のフードコートは活気で満ちている。
「英語は苦手で外国での生活は大変だけど、中華系コミュニティーが
しっかりしている。中国語も通じるからフラッシングでの生活は安心」。
菓子店で働くリン・ユーリンさん（21）は10カ月前に両親と中国・河南省から渡米した
ばかり。父親はマンハッタンで野菜を運搬して働き、母親はフロリダ州でマッサージ師を
している。よりよい生活を目指して家族で祖国を飛び出し、たくましく生きる。