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インドで牛肉禁止が拡大、実力行使も
By JESSE PESTA and SAPTARISHI DUTTA
2015 年 8 月 7 日 14:01 JST
インドでは、ヒンズー教で崇拝されている雌牛の扱いが大きな問題として浮上して
いる。ヒンズー教ナショナリストを基盤とするBJPの台頭に意を強くする保守派は、
牛肉の制限強化を求めている。金融の中心地ムンバイを抱えるマハラシュトラ州は
今年、解体禁止対象に雌牛のほか雄牛、去勢牛も加えた。
BJPが与党のハリヤナ州では最近、雌牛保護のため罰則を強化した。
3月にはシン内相が「わが国でどうして雌牛の解体が認められるのか。
われわれは禁止実現に向け全力をあげる」と述べ、全国的な牛肉禁止を呼び掛けた。
モディ首相のBJPは2014年5月の総選挙で、経済再生を掲げて勝利したが、
モディ政権はヒンズー教にルーツのあるヨガや、
ヒンズー教の典礼語として使用されているサンスクリット語の普及にも力を入れている。
一部のイスラム教徒は、牛肉禁止その他の措置が彼らを標的としたものだと
反発している。イスラム教徒の権利擁護組織「インド・ウラマー協会(JUH)」の
シディクラ・チャウダリー氏は
「BJPはイスラム教徒をインド人ではないと思わせようとしている」と批判する。
牛肉禁止に反対しているのはイスラム教徒だけではない。ヒンズー教徒でありながら、
牛肉禁止はインドの世俗的な伝統を損なうとして反対しているアヌバブ・チャクラボルティ氏は
今年、西ベンガル州コルカタで牛肉の食イベントの開催を計画した。混乱を避けるため
ぎりぎりの段階で中止を余儀なくされたが、再び開催を試みる意向だという。
BJPの報道官は、雌牛の解体禁止に不満を持つ者は「まずインド憲法を読むべきだ」と
話す。宗教の自由を保障する同国憲法は、国が農業や畜産業を近代化し、
雌牛と子牛の解体禁止のための措置を講じるべきだとしている。