15/08/06 08:53:54.35 0M5yxq42.net
>>394
マレーシアの評価が最低ランクの「Tier3」のままだった場合、オバマ大統領が
進めるTPPの障壁となった可能性がある。TPPは同大統領の「アジア重視」政策に
欠かせない一部を担っており、6月にはTPP妥結に不可欠とされる、
米大統領の貿易促進権限(TPA)法案が成立したが、同法案には報告書で
最低ランクに分類される国との通商協定を禁じる条項が盛り込まれている。
議会筋や国務省当局者らによれば、人身取引監視対策部の専門家たちは、
マレーシアで人身売買に関する有罪判決が減少しているとして、
同国の評価を「Tier3」にとどめることを提言。強制労働を撲滅する同国政府の
取り組みの一部は、約束だけで行動を伴っていなかったと強調したという。
キューバの評価をめぐっても対立したが、報告書では国務省西半球局の意見が優先された。
人権団体や報告書作成の内部事情に詳しい人物らは、とりわけ米国とキューバの
歴史的な国交回復で注目が集まる中での不相応なキューバの評価引き上げは、
報告書の信頼性を損ないかねないと指摘する。かつて国務省に勤務していた人物は、
キューバは近年、引き上げの「ボーダーライン」にいたと明かした。
中国もまた、摩擦の対象だった。人身取引監視対策部の専門家たちは、
中国が労働教養制度の廃止や、北朝鮮など近隣諸国から来た人身売買被害者を
適切に保護するとの約束を遂行していないとして、同国を最低ランクの「Tier3」に
引き下げることを求めた。しかし結局、世界第2位の経済大国である中国の評価は
「Tier2ウォッチ・リスト」にとどめられた。