15/08/03 08:20:57.06 aGj+JRoQ.net
>>157
◆日本にとっての教訓
トルコがISと結んだ最大の目的はPKKの勢力拡大を阻止することだ。
やはり、敵の敵は味方なのである。米政府は空軍基地使用をめぐる今回のトルコとの
合意を手放しで自画自賛していたが、ひょっとするとこの合意は米国にとって
再び失敗に終わる可能性があるのではないか。理由は簡単だ。
仮に米軍がトルコ国内の空軍基地を使用するとしよう。
報道によれば、トルコ政府の条件は、米軍がIS単体を攻撃することは認めるが、
シリア・クルドと戦うISへの攻撃は認めないことだという。
そうであれば、シリアでの軍事的成功は不可能に近い。今頃ISは高笑いしていることだろう。
なぜこんなことになるのか。すべては内政のため、特にAKPエルドアン政権生き残りのためだ。
エルドアン大統領は今後早期解散でクルド系のHDPとPKKを弱体化させようとしている。
このような内政上の理由でトルコの外交と安全保障が危機に瀕するのだとすれば、
まさに本末転倒ではないか。
今回のトルコ外交の急変から我々は何を学ぶべきか。総選挙で過半数を割り、
長期政権に赤信号が出始めた時、内政上の理由だけから、軽はずみに外交政策を変更する
ことがいかに危険なことか。日本も決して無関心ではいられまい。
やはり、議会制民主主義国家では国民の声が基本なのである。
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