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難民・国内避難民、戦後最多の6000万人 紛争が拍車
By MANUELA MESCO And GIOVANNI LEGORANO
2015 年 6 月 19 日 12:18 JST
迫害や紛争で住居を追われた人々の数が、2014年末時点で6000万人近くに達した。
第2次世界大戦後では最悪の水準で、国際社会は対応に苦慮している。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が18日に発表した。
6000万人という数字は前年の5100万人よりも多く、10年前との比較では60%も
増えている。これには難民申請者、難民、国内で住居を追われた避難民が含まれる。
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、
「 私たちは既存の概念や価値観の大きな 転換点にいる。住むところを奪われた人々の
規模は拡大し、危機への対応能力は縮小傾向にある」と訴えた。
UNHCRはアフリカ、中東、アジアでの新たな紛争の発生―過去5年で少なくとも
15件―と、アフガニスタンなどの国々での数十年に及ぶ不安定な情勢が
組み合わさった結果だと述べた。中でもシリア、イラク、リビアの紛争が
難民を戦後最大水準にまで押し上げる主因となった。
難民の約半数が子供で、90%近くを発展途上国の人たちが占めており、ここ約20年で
最も高い数字となっている。後発発展途上国だけで難民全体の25%を占める。
4年前から内戦状態にあるシリアの難民数は昨年、全体に占める割合が単独で最大と
なり、過去30年間以上最大だったアフガン難民を上回った。これにはパレスチナ難民
510万人は含まれていない。シリア難民数は昨年末時点で、約400万人。
紛争や内戦の絶えないサハラ砂漠以南のアフリカの難民も大きな割合を占める。
国別には南スーダン、中央アフリカ、エリトリア、コンゴ、ソマリアなどだ。