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新潮45 2016年4月号
保守層が見限り始めた「変節漢」安倍晋三/風間進
スレリンク(giin板:161-162番)n
「戦後レジームからの脱却」を掲げ、保守層からの熱狂的な支持を受けて2012年12月、奇跡の総理大臣返り咲きを果たした
安倍晋三首相。それから3年。その金看板はすっかり色あせ、「戦後レジームからの脱却」どころか、今やアメリカ追従と
中国・韓国への屈従を柱とする「戦後自民党政治」そのものとなっている。コアな保守支持層にとっては第1次政権に続く
2度目の「裏切り」。詐欺的ともいえる安倍首相の「変節」は、安倍首相の政治家・リーダーとしての資質の欠損と器量の
限界を露呈してはいないか。
(中略)
平たく言えば安倍首相はアメリカの言いなりになっている。まさにそれが戦後自民党政治の根幹であるが、歴代の自民党
首相と同様、安倍首相はアメリカの機嫌を損ねることや、アメリカが利益に反すると考えることは、ロシアのプーチン大統領
に秋波を送ること以外、何一つやっていない。
特に歴史認識問題での相次ぐ譲歩は、靖国問題、従軍慰安婦問題などでの日本の立場を一層悪くし、結果的に東京裁判
史観を拡大・補強するという最悪の事態をもたらした。いずれも安倍首相が「戦後レジームかの脱却」の一環として、自ら仕掛
けたものの、中韓およびアメリカの反発を受けると持論・前言を撤回し、引き下がるというパターンを繰り返している。
(中略)
「安倍さんは自らの政権の存在意義に自分で終止符を打った」。これまで安倍首相を熱心に支持してきたコア保守層の間では
こんな声も広がり、急速な「安倍離れ」が起きている。頼みの株価も下落基調に転じる中、安倍政権を支えているのは、国民の
信をすっかり失った最大野党の民主党だ。安倍政権はひとえに民主党が不甲斐なく無力・無能であるがゆえに、「民主党政権
よりはまし」という理由だけで命脈を保つような政権になりつつある。
自民党内で最近こんな声がよく聞かれる。「安倍ちゃんもようやく、自民党の総理らしくなった」。もはや安倍首相の口から
「戦後レジームからの脱却」を聞くことはないだろう。