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【芸術家つんく、栄光の軌跡】 ■第六回■
自室に戻った光男少年は机の前に座るとノートブックを開いた。
彼はそこについ先ほど行ったピアノ演奏について綴った。しかし、
彼にとってはそれが衝撃的なできごととはとても思えなかった。
彼にはショパンなど音楽のうちには入らなかったからだ。
光男少年は常に頂点を目指して歩みつづけていた。
そんな彼にとってショパンなど取るに足らないくだらぬ
音楽に思えてならなかった。
そしてそんなたわいのないピアノ演奏を絶賛する大人たちに
光男少年は幻滅し、深いため息をついて頬杖をつくのであった。
(第七回に続く)