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↓の事件、なんとも言えないくらい悲しい。
２００６年８月18日。この年は梅雨明けに全国的な豪雨に襲われ、８月に入っても大気の状態は依然不安定だった。ここ岩倉でも前日は短時間に強風と猛烈な雨に見舞われている。
日付が変わった18日の午前２時頃。雨に濡れた濃い録が外灯に映えるマンションの８階ベランダに、暗い空を見つめ一人の少女が立っていた。
（中略）
理事長の口から出たのは、耳を疑うような暴言の数々だった。典子は、この時の理事長の発言を記録している。
《何？子供が学校に行きたくないだと？そんなもん、横面張り倒して首に縄かけて学校に引っ張っていきゃあいい。それが親の務めだろ。あんたは子供を甘やかしすぎ。あんたは内部の教員だからその娘がいじめられるのは有名税！>>
（続きは、「(2006/08)名古屋市私立市邨中学いじめ自殺事件講談社「Ｇ２」より」に）