14/04/14 15:26:59.36
★中国の葬儀変えたい=日本帰り女性、奮闘中
葬儀で遺体を洗い清める湯灌(ゆかん)の技術を日本で身に付けた中国人女性が上海で奮闘している。
死をタブー視する中国社会の厚い壁にもかかわらず、人気を博しつつある。
この女性は福建省泉州市出身の呉津娜さん(27)。同省で葬儀業の専門学校を卒業後、
地元の斎場で働いていたところ、縁があって愛知県豊川市の東海典礼(近藤哲司会長)に就職。
9年間、みっちり技術を学んだ。
呉さんが日本で驚いたのは遺体の扱い方が違うこと。「中国ではモノに対するようだったのに、
日本では仏様として接していた」。仕事ぶりが「細かく、心がこもっている」と感心した。
死をめぐる考え方が異なるのにも目を丸くした。中国では、タクシーが斎場に行ってくれないほど
死はタブーだが、日本では生前に自分の葬式について準備するなど「怖がられていない」。
また、中国では下に見られている葬儀業が、日本では尊重されていることも印象深かった。
呉さんは2013年に帰国し、10月から上海市が運営する斎場で湯灌を開始。「中国には良い
サービスが多いが、葬儀業だけは発展していない」と言う近藤会長の言葉が背中を押したという。
最初は、湯灌が知られていないこともあり、閑古鳥が鳴いていた。だが、丁寧なサービスが
次第に人気を呼び、今では月に90件ほど依頼がある。
呉さんが心掛けているのは「日本で学んだ技術を中国式に変えていくこと」。日本のように頭から
ではなく、「人生の重荷を背負った」肩から洗い、「新しいスタートです」と語り掛けるなどするという。
呉さんは「上海の人が素晴らしいサービスをもっと経験してほしい。そして、死を怖がらず、
死に関わる者を軽蔑しないでほしい」と言葉に力を込めた。(2014/04/14-14:42)
URLリンク(www.jiji.com)