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★汚染水対策の切り札 2014年01月29日(水)
水から空気へ。東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料の冷却について、
複数の専門家が提案している。地下水の建屋流入を止め、空冷化すれば汚染水増加から解放される。切り札になるか▲
1~3号機は今も、1基当たり1日100トンを原子炉に注水している。
放射性物質を含む水は地下などにたまり、流入した地下水と混ざって毎日400トンの汚染水を生む。
悪循環を断たない限り廃炉作業は進まない▲
ならば空冷化を急ぎたいところだがハードルは高い。冷やすには風を直接当てなければならない。
原子炉格納容器内の様子はいまだ分からぬまま。核燃料はどこに、どんな状態で。正確な把握が実現への第一歩▲
この難題にも光が差す。国内の研究チームが原子炉を「透視」する技術を開発した。
降り注ぐ宇宙線で生じる素粒子が、核燃料など質量の大きい物質に当たると進行方向が変わる性質に着目。
原子炉を通過する素粒子を観測し内部の画像化につなげた▲
同様の技術には米国チームも取り組み、ともに福島第1原発での活用を目指す。
例を見ない溶融核燃料取り出しには世界の英知の結集が必要だ。まずは日米協力で「透視」の精度を高めたい▲
核燃料の状態が判明しても、送風管をどうやって敷設するかなど空冷化には課題が山積する。
廃炉部門を社内分社化するとはいえ、東電は全力で取り組む責任がある。原発の再稼働に注ぐ余力などないはずだ。
愛媛新聞 URLリンク(www.ehime-np.co.jp)