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★ 【東京都知事選】舛添要一氏のドメスティックでパブリックな問題~「介護の舛添」という化けの皮
●「介護の舛添」という化けの皮
舛添氏の厚労大臣時代の発言を振り返ってみたい。
2009年8月18日、神奈川県内で行った街頭演説で、当時の舛添氏は派遣村の取り組みについて触れた際、
「4000人分の求人票を持って行ったが、一人も手を挙げなかった。
大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はない」と発言し、8月25日の閣議後記者会見の際、
その弁明として、「怠け者発言は生活保護の母子家庭(への母子加算)について言ったつもりだ」と語っている。
厚労行政のトップの座にあった時に、失業者にも、母子家庭にも大変厳しい発言をしていたわけだ。
前者の発言については派遣村を企画した実行委員有志一同から、後者の発言についても複数の市民団体が連名で、舛添氏に抗議文を提出した。
舛添氏は派遣村の件については、今月14日の出馬会見で記者の質問に答えて、
「事務方からそう聞いたから。事実と違う?間違っていたなら、大変申し訳ないと思う」と、
事実誤認ならば撤回する旨の回答をしているが、生活保護の母子家庭の件については、いまだ謝罪・撤回の言葉はない。
抗議文に名を連ねた市民団体の中には、反貧困ネットワーク代表で都知事選にも立候補している宇都宮健児氏の名前もあった。
都知事候補として競いあう舛添氏と宇都宮氏の両氏は、この時点で真っ向から対峙していたのである。
舛添氏は、暴言を吐いただけでなく、実際に行政権力をふるい、
15歳以下の子どもがいる母子家庭に支給してきた生活保護の母子加算を、廃止に追い込んだ張本人なのだ、
ということは忘れてはならない。厚労省は、舛添氏が大臣に在職していた2007年度から母子加算を段階的に減額しており、
2008年度いっぱいで支給を打ち切ることを決めていた。2006年度には東京23区で月約2万3000円あった支給額が、
2007年度は月約7800円に減額。2009年度からは支給額ゼロに追い込まれた。
生活保護の母子家庭を「怠け者」呼ばわりした舛添氏だが、
生活保護を受ける姉に対する法律上の扶養義務を果たしていないことこそ怠慢にみえる。
複数の女性に子供を産ませたのに、母子家庭にやたらと冷たいことも気がかりである。
このような経歴を持つ舛添氏は、都知事になったら福祉政策にまともに取り組んでくれるだろうか。
自分の身内や、自分の子どもに対してもお金を出すのを渋る人が、他人の痛みを親身になって考えてくれるだろうか。
私は舛添氏にもインタビューを申し込んでいるので、そのあたりはぜひ、投票日前までに舛添氏本人に聞いてみたいものである。
扶助料の減額を求めて裁判にまでおよんでいることも、姉への支援を渋ったことも、
両方とも舛添氏の器の小ささを示すようなエピソードだ。そして、にもかかわらず、選挙戦がスタートした23日に、
「介護の舛添」と街頭演説第一声でもアピールした舛添氏の厚かましさは、常人のスケールをはるかに超えている。
この件について、舛添氏の元配偶者である自民党の片山さつき参議院議員は、自身のブログで、
「家族の絆と自助・共助・公助を基本とする保守政党の自民党の理念」に照らせば問題があると言っている。
そういうわけで、自民党推薦の舛添氏を、東京都連の政調副会長である片山氏は応援できないのだという。(続く)
IWJ Independent Web Journalから抜粋 URLリンク(iwj.co.jp)
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