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アマガエルの「合唱」は、隣同士では声を合わせず交互に鳴いていることを、京都大情報学研究科の奥乃博教授や理化学研究所の
合原一究研究員のグループが解明した。カエルの合唱はよく知られているが、どのようなタイミングで鳴くかはよく分かっていなかった。
英科学誌サイエンティフィック・リポーツに27日発表した。
グループは2011年6月、隠岐の島(島根県)の田んぼでニホンアマガエルを調査した。音声に反応して光る機器40台を16メートル
にわたって等間隔に並べ、オスの鳴き声を5日間記録した。
鳴き声と位置関係を分析した結果、あるカエルが1秒間に3回鳴いても、1~3メートルしか離れていない隣のカエルとは鳴くタイミング
が一致しない傾向があった。3メートル以上離れた場合は、カエル同士の鳴き声が重なる傾向があった。
3匹のカエルを近くで鳴かせる室内実験では、3匹とも声が合わないなど鳴き声がずれる傾向があることが既に分かっている。
合原研究員は「オスは縄張りを主張するために鳴いているといわれ、隣同士ではずらして鳴くことで周りに聞こえやすくしている
のだろう」と推測している。
ソース(京都新聞) URLリンク(kyoto-np.jp)
写真=ニホンアマガエル
URLリンク(kyoto-np.jp)