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16日にソウル市江南区の高級マンションに民間のヘリコプターが衝突した事故を受け、2016年の完工を目指す
テーマパーク「第2ロッテワールド」の建設に赤信号が灯った。テーマパークには高さ555メートル（地下6階、
地上123階）のタワーが建設される予定だが、近くにはソウル空軍基地があることから、同国では同様の事故が
起きかねないと懸念が広がっている。
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韓国与党セヌリ党の李恵薫（イ・ヘフン）最高委員は18日、問題となっているテーマパーク「第2ロッテワールド」
について、「建築許可は出ているが、階数の問題は国民と国家の安全というレベルから再検討する必要がある」
と発言した。また、安全確保に関する方案が整うまでは、許可された建物をすべて完工せず、保留する必要がある
と指摘した。
李最高委員はまた、地域経済の活性化のためだけに超高層ビルを建設することは間違っていると主張。「2年前
の時点ですでに操縦士の75％、軍管制官85％が衝突の危険性があると指摘しているが、黙殺して（建設を）強行
した」と建設を推進した当時の李明博（イ・ミョンバク）政権を批判した。
第2ロッテワールドは、ロッテ物産が計画し、ロッテ建設が施工する一大テーマパーク。敷地内に建設中のロッテ
ワールドタワーが完成すれば、韓国最高層、世界では6番目に高いビルがソウルにお目見えすることになる。現在
タワーは約25％完工し、中央の骨組みは50階に達する。
ソウルのシンボルになる予定のロッテワールドタワーだが、建設をめぐる騒動は長い。「第2ロッテワールド」自体の
建設計画は金泳三（キム・ヨンサム）政権時代に持ち上がった。だが、戦闘機やヘリコプターが離着陸する空港
までわずか5．7キロしかなく、安全性をめぐる議論が絶えないことから、金大中（キム・デジュン）政権、盧武鉉
（ノ・ムヒョン）政権は建設許可を出さなかった。しかし李政権は08年の発足直後に建設に前向きな姿勢を
みせ、2010年11月11日に世論の反対を押し切り許可を出した。
安全を考慮し、滑走路の向きをロッテワールドタワーから離すように3度ずらし、航空機に安全装備を設置、その
費用をすべてロッテが負担するという条件の下での許可という。だが、韓国内では「飛行場に建設される高層ビル
のために、滑走路の向きを変えた事例は韓国しかない」などと批判の声があがっている。
ロッテグループは18日に公式文を通じ、ロッテワールドタワーの高さ問題について、すでに建設許可を得ている
とし「考慮する事案ではない」と反論。工事を予定通り進めることを明らかにしている。
（編集担当：新川悠）（イメージ写真提供：123ＲＦ）
引用元： サーチナ 2013/11/19
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