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★先住民族マオリ女性の入浴拒否 北海道・石狩管内の温泉、顔の入れ墨理由に
ニュージーランドの先住民族マオリの言語指導者で、日高管内平取町で6日まで開かれた
アイヌ語復興を目指す講習会の講師を務めた女性が、石狩管内の民間の温泉施設で
顔の入れ墨を理由に入館を断られていたことが11日、分かった。
講習会関係者は「入れ墨はマオリの尊厳の象徴であり、大変残念」としている。
女性はエラナ・ブレワートンさん(60)。
講習会関係者ら約10人で8日、札幌市内でのアイヌ民族の行事を見学後、入浴と食事のため温泉施設に行った。
その際、ブレワートンさんの唇とあごの入れ墨を見た温泉側が「入れ墨入館禁止」を理由に入館を断った。
同行したアイヌ民族の関係者らが温泉側に「多様な文化を受け入れることが必要では」と再考を求めたが聞き入れられなかった。
同温泉は、入り口に「入れ墨入館禁止」の看板を設置。
入れ墨がある人の入浴はすべて断っているという。
ブレワートンさんは「深い悲しみを感じた」と落胆。
温泉の支配人は「入れ墨にもいろいろな背景があることは理解するが、一般客はなかなか分からない。
例外を認めると、これまでの信頼を裏切ることになる」と説明している。
<北海道新聞9月12日朝刊掲載> URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)