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★ 台湾、政権批判高まる 兵役中男性の虐待死巡り
台湾で兵役中の男性が虐待で死亡した事件を巡り、馬英九政権への批判が高まっている。
真相究明を求める声が高まるなか、1日に就任した楊念祖国防部長は6日夜に突然辞任した。
軍改革に反発する勢力が足を引っ張っているとの見方もある。
楊氏は就任から6日間での辞任。過去の自らの論文に、外国人学者の著作を盗用した責任を取るという。
週刊誌が暴露した。軍を巡る混乱の発端は7月上旬。陸軍で兵役中だった23歳の男性が熱中症で死亡した。
上官による虐待が原因とみられる。国防部(国防省)が調査に乗り出したが、軍関係者は情報開示に消極的だった。
批判の高まりを受け馬政権は高華柱前国防部長を事実上更迭した。
楊氏は後を継いで副部長から昇格。学者出身で異例の文民の国防部長だった。
6日に軍隊内の裁判を透明化する法改正を実現するなど、改革に意欲的だったとされる。
論文盗作を暴露される形での辞任に、台湾メディアは「抵抗勢力に足を引っ張られた」と報道している。
台湾では18歳以上の男性に1年間の兵役義務があり、兵役中のしごきなどが若者の不興を買ってきた。
ネットでの呼びかけに若者らが呼応し、10万人を超える人々が総統府前で真相究明を訴えた。
慌てた馬政権は徹底した真相究明を確約。文民出身の楊氏が改革を進める段取りだった。
相次ぐ国防部長の交代で、馬政権の弱体ぶりが浮き彫りになった。馬政権は支持率が10%台に低迷。
軍内保守派は与党国民党の支持基盤であるにもかかわらず、馬総統は掌握に苦しんでいる。
総統の求心力低下を示すものともいえそうだ。(台北=山下和成)
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.com)