13/08/03 19:45:52.21
ソース(日経BP、田原総一朗の政財界「ここだけの話」)
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
麻生太郎副総理兼財務相が7月29日夜、都内のシンポジウムで憲法改正についてナチス政権を引き合いに出した「ナチス発言」が
大きな波紋を呼んでいる。麻生さんは8月1日午前、「ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」とコメントしたが、失言では
済まされない問題だ。
■サービス精神が旺盛で、きわどい発言も
私は麻生さんとは何度も会ってインタビューをしている。とてもサービス精神が旺盛な人で、時にはきわどい発言をする。
たとえば、こんな発言を聞いたことがある。「田原さん、最近は高齢化社会ですね。その象徴として、ソープランド(当時は別の呼び方)
では、入れ歯の忘れ物が多いそうだよ」
あるいはこんな話もあった。「実は、フランス革命の前に近代化をやろうとした男がいる。織田信長だ。フランス革命では王と僧侶を
追放したが、織田信長は比叡山を焼き討ちにし、浄土真宗の総本山である石山本願寺とも何度も戦った」
信長は明智光秀の謀反に遭い本能寺で討たれたが、もしもう少し生きていれば天皇を廃しただろう。16世紀後半に生きた織田信長は
1789年のフランス革命よりも2世紀も前に近代化を行ったのだ、という内容だった。
■「またやったか」
麻生発言が飛び出したのは、ジャーナリストの桜井よしこ氏が理事長を務めるシンクタンク「国家基本問題研究所」の例会(テーマは
「日本再建への道」)でのことだった。桜井さんが司会をし、麻生さんや西村真吾衆院議員らがパネリストとして参加して、麻生さんは
次のような発言をした。
「ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから」
「そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでも最も進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、
そういうことはありうるということですよ」
「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口
学んだらどうかね」
つまり、ヒトラーはワイマール憲法のもとでナチスを第1党に導き、政権をとったら事実上ワイマール憲法を廃止して完全な独裁体制に
した、と言っているのだ。
今回の発言を聞いて、「またやったか」というのが私の正直な思いだ。
■「真意と異なる」とはどういう意味か
それだけではない。このスピーチで麻生さんは「憲法改正」を狂騒狂乱の中で決めてほしくないと言っている。麻生さんは現在の日本
が狂騒狂乱とでもとらえているのだろうか。私は「改憲」については大いに論議すべきだと考えている。それを「狂騒狂乱」と言うのは
麻生さん、どうかしている。
欧米ではナチスを肯定するような発言をすれば閣僚は即刻、進退問題につながる。そのナチスの問題で「あの手口を学んだらどうかね」
というのは、あまりにも言い過ぎだ。改憲や国防などで考えが近い人たちが集まった、いわば身内の会でのサービスとはいえ、無神経
すぎる発言と言わざるを得ないだろう。
今、憲法改正は自民党内で大きなテーマになっている。そうした流れの中で、憲法改正を「喧噪の中で決めてほしくない」と発言し、
あたかも「ヒトラーを真似よ」というような発言をしたのは、「失言」では済まされない。
発言を「撤回したい」とコメントした麻生さんは、「私の真意と異なり、誤解を招いたことは遺憾だ」と述べた。
「真意と異なる」と言うが、では真意とは一体何だったのか。その意味はよくわからない。
(>>2以降に続く)