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メディアの皇太子・雅子妃バッシングが止まらない。
雅子妃が本格的に公務復帰できない現状があるにせよ、
「不適格」といった文言が見出しを飾るのは、過去に例のない異常事態である。
いったい、このバッシングをもたらしたものは何なのか。
ベストセラー『天皇論』の著者で漫画家の小林よしのり氏が分析する。
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「不適格」─なぜこれほどの暴言が、平気でまかり通るようになったのか。
週刊新潮は「『雅子妃』不適格で『悠仁親王』即位への道」(6月20日号)、
「『雅子妃』不適格は暗黙の了解『千代田』の迷宮」(6月27日号)と、
2週続けて「雅子妃殿下が皇后に不適格との理由から、皇太子殿下は即位後すみやかに退位し、
悠仁親王殿下に譲位する」というあり得ないデマを書き飛ばした。
宮内庁が2週連続で「事実無根」と抗議する異例の対応となった。
他の週刊誌もひどい。
「雅子妃でよかったのかな─結婚して20年経って国民が思うこと」(週刊現代)、
「皇后にふさわしいのは『雅子妃38%』『紀子妃62%』の衝撃」(週刊文春)などと、
さも雅子妃殿下より紀子妃殿下のほうが「皇后にふさわしい」かのような論調の記事を載せ、
週刊ポストまでが「宮内庁内でも議論噴出!『秋篠宮を摂政に』は是か非か」と題し、バッシングに加担している。
これらに共通するのは、「雅子妃殿下より紀子妃殿下のほうが好き」
「皇太子ご夫妻を天皇皇后にしたくない」といった単なる「好き嫌い」だけで、天皇を決めてしまおうとする感覚だ。
なんたる思い上がりだろう。
国民の側が、まるで選挙で政治家を選ぶようにして、自分たちの好き勝手に天皇を選んでいいと考えている。
天皇を総理大臣と同列だとでも思っているのか。
こうした勘違いを生みだすのは、現行憲法における「国民主権」の感覚が染みついてしまっているからだ。
憲法1条は「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」だと定めているが、
問題はこの後に続く「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」という条文だ。
※週刊ポスト2013年7月19・26日号
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ソース:livedoorニュース
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