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NHK大河「八重の桜」の“客離れ”は深刻だ。ドラマ前半の最大のクライマックスと大宣伝したにもかかわらず、
前放送回(6月30日)の平均視聴率は14.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。
前々回(12.9%)より盛り返したものの、寂しい結果に終わった。
綾瀬はるか(28)演じる八重が鉄砲隊の指揮官に自ら志願。戦死した弟の形見の軍服に身を包み、
戦場と化した鶴ケ城で鉄砲を構え、敵を撃つ見せ場もあった。それに加え、悲劇の会津藩を象徴する西郷頼母一族の自決や、
白虎隊の自刃シーンも描かれていただけに、関係者の落胆は激しい。
「視聴率回復のため、途中から大幅に脚本を書き直した結果がこれ。もはや綾瀬の出演シーンを増やすだけではダメなのか……」(NHK関係者)
週刊誌で話題になるのは、八重の再婚相手役・“低視聴率男”オダギリジョー(37)の登場リスクや、
竹子役の黒木メイサ(25)の現場での傲慢な態度など、負のネタばかり。視聴率20%オーバーと絶好調な朝ドラ「あまちゃん」とは明暗クッキリである。
「今の大河は義務で視聴しているに過ぎず、ワクワクすることがない」とは、作家の麻生千晶氏。つまらない要因をこう喝破した。
「物語の中心は歴史上の武家の争い事ばかり。おかげで山本覚馬や頼母といった男たちの理念や思想ばかりが垣間みえ、
肝心の主役の内面が全く伝わってこない。一体、八重はどんな考えの持ち主なのか。どんな思いを抱いていたのか。
これまで人物像がしっかりと描かれてこなかったがゆえ、勇ましいセリフも通り一遍にしか聞こえない。
ひと言で言って、脚本家の力量不足。『あまちゃん』が支持される理由のひとつは、登場人物の人間像が明快かつ緻密に描かれているから。
主人公の天野アキはもともと暗くて地味で、協調性がない人物だと視聴者は認識していますが、八重は違う。
出番を増やすだけという、付け焼き刃のマイナーチェンジで改善できると思っているのであれば、それこそ、“あまちゃん”です」
後半は明治となり、同志社大創設に奔走する話になる。幕末時に比べれば、地味な展開だ。
「それを逆手に取って、八重の人物像をしっかりと丁寧に描く。そうすると全く別の作品となり、化ける可能性もあります」(麻生氏=前出)
大河にも「じぇじぇじぇ」を期待。
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