13/06/28 22:50:28.53
国賓として中国を訪問している韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は27日、北京で習近平国家主席と会談。
日本を牽制(けんせい)する姿勢を強める一方、71人の韓国財界人を引き連れて、経済面での蜜月ぶりもアピールした。
ただ、中韓経済にとって“日本外し”のリスクは大きく、墓穴を掘ることにもなりかねない。
韓国の歴代大統領としては初めて、日本より先に中国を訪問した朴大統領を習主席は歓迎。
会談後の共同声明で両首脳は「最近、歴史問題などにより(北東アジアの)国家間の対立と不信が出現し、状況はさらに悪化している。
これに対し、憂慮を表明する」と主張、名指しこそしなかったが、日本を非難した。
両国間の貿易総額を2015年までに、12年比1・4倍の3000億ドル(約29兆5000億円)に引き上げる目標を掲げたほか、
中韓のFTA(自由貿易協定)交渉を加速することなども話し合うなど、対日シフトの構えがうかがえる。
中国は「影の銀行(シャドー・バンキング)」問題などで金融不安が広がり、海外の投資家が資金を引き揚げる動きを強めている。
また、水増し輸出の裏で流入していた投機マネーも絞られているため、サムスン電子などの韓国企業を進出させて投資を呼び込みたいところだ。
韓国としても、日本と競合する輸出産業が多いため、対中貿易で優位に立つことが生命線となる。
朴大統領の訪中と歩調を合わせるように、26日には、韓国の世論調査で、「日本より中国との関係の方が重要」との回答が8割超だったと報じられた。
ただ、実際に中国に進出している韓国企業の実感は異なるようだ。韓国の経済団体「全国経済人連合会」が
主要な韓国製造業の中国法人を対象にした景気動向調査指数(BSI)は90・7と基準の100を下回った。
今後の中国経済の成長性を悲観視する企業の方が多いことを示している。
日本憎しで政策を実行する動きは以前からあったという。中国経済に詳しい企業文化研究所理事長の勝又壽良氏は
「そもそも中国経済のバブルも反日が背景にあった。日本を国内総生産(GDP)で追い抜き、
軍事力でにらみをきかせることが最大の国策だったが、その結果、中国経済は塗炭の苦しみに追い込まれることになる」と指摘する。
一方、韓国政府は中韓首脳会談当日の27日に経済成長率の見通しを今年2・7%、来年4・0%と上方修正した。
日本のアベノミクスに対抗したようにもみえるが、このところ0%台の成長が続いているだけに、実現性は不透明だ。
前出の勝又氏は「日本の技術あっての韓国経済なのだが、日本は今後、ASEAN(東南アジア諸国連合)との協力関係を密にすることになるだろう。
中国を過大に評価し、日本を軽視するという外交的判断は、韓国経済にとって回復しがたい禍根を残す」と語る。
沈みゆく中国経済に寄り添う韓国。両国はどこへ向かうのか。
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