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のどかな風景に囲まれた“終の棲家”で、何が起こったのか。
埼玉県春日部市の高齢者介護施設「フラワーヒル」で3年前、わずか4日間に3人の入所者が亡くなった。
当時は「病死」とされていたが、今年5月、同時期に起きた別の入所者への傷害容疑で元職員が逮捕され、
死の経緯に不審点が浮上した。
傷害事件と3人の死亡の関連は不明だが、「急変」の現場にはある共通点があった。
■第一発見者に膨らんだ“違和感”
「様子がおかしい。けがをしている」
平成22年2月17日の昼前。「フラワーヒル」で騒ぎが起こった。
個室に入居する当時84歳の女性が、胸やあごを負傷した。
ちょうど、職員が会議を終えた直後の出来事だったという。
女性の負傷を発見したのは当時、フラワーヒルに勤務していた大吉崇紘容疑者(29)。
この女性に大けがを負わせた疑いで、3年あまり後の今年5月、逮捕されることになる。
当時は“第一発見者”とされた大吉容疑者。しかし職員らには違和感が広がっていた。
「高齢者の入居施設。死が相次ぐことは過去にもあった。潮が引くように、というか…」。
施設側はこう説明するが、このときは少し違っていた。
同月15日に当時78歳の女性が急性心筋梗塞で死亡。
翌16日には当時78歳の別の女性が脳梗塞で亡くなった。
呼吸の異常など、2人の異変を最初に気付いたのはいずれも大吉容疑者。
1人が何度も第一発見者となる状況は不自然だった。
さらに、17日に女性が負傷した翌日の18日には、当時95歳の女性が胸部大動脈瘤(りゅう)破裂で死亡する。
このときも、急変の現場には大吉容疑者の姿があった。
亡くなった3人は、施設の関連病院で「病死」と診断された。
フラワーヒルが虐待の疑いを春日部市に通報したのは、遺体が荼毘(だび)に付された後の20日。
違和感を疑惑として通報するまでの数日間は、後に大きな影響を及ぼすことになる。
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ソース:産経新聞
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