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★飯島氏訪朝:米の戦略 破綻させる恐れも
【ワシントン白戸圭一】オバマ米政権が、飯島勲内閣官房参与の北朝鮮訪問への対応に苦慮している。
中国が米国の北朝鮮戦略に一定の理解を示しているにもかかわらず、肝心の日米韓3カ国の足並みが乱れれば、
オバマ政権の戦略が破綻しかねないからだ。
米国務省のサキ報道官は16日の記者会見で、飯島氏の訪朝への評価を問われ、
「訪問の目的を推測することができない」と論評を避けた。
記者団が「訪朝は事態を進展させるのに有益か」と質問を続けると、
報道官は「訪問目的が分からない以上、私が論評するのは非常に困難だ」と言葉を濁し、
米側が対応に苦慮している実情を浮き彫りにした。
オバマ政権は、北朝鮮が非核化を約束して経済支援を手に入れては合意を破る悪循環を断ち切るため、
北朝鮮が非核化に向けて行動しない限り対話しない方針だ。
その上で、北朝鮮経済に強い影響力を持つ中国に対北朝鮮制裁を要請し、
非核化へかじを切らざるを得ない状況に北朝鮮を追い込もうとしている。
この戦略が機能するためには、
(1)圧力強化への中国の同調(2)日米韓が「北朝鮮が非核化に向けて行動しない限り対話しない」との方針で結束するこ
と--の二つが同時並行的に進む必要がある。
先月22~24日にワシントンを訪れた中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表は、北朝鮮の挑発的姿勢を容認しない考えを米側に伝達。
その後、中国の大手国有銀行「中国銀行」が、北朝鮮の貿易決済銀行「朝鮮貿易銀行」との取引停止と口座閉鎖措置を取ったことが判明。
米側には、中国が北朝鮮への圧力強化に同調し始めたとの見方が広まっている。
このため飯島氏の訪朝は、単に米側に事前通知がなかっただけでなく、
中国が協調姿勢を見せ始めた直後に肝心の同盟国・日本が「独走」しているとの印象を米側に与えてしまっているようだ。
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)