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★もんじゅ運転禁止命令、決定 規制委、点検漏れを批判
原子力規制委員会は１５日の定例会合で、大量の機器で点検漏れがあった日本原子力研究開発機構（ＪＡＥＡ）の
高速増殖炉原型炉「もんじゅ」（福井県敦賀市）について、原子炉等規制法違反（点検未実施）で、
運転再開に向けた作業を中止する命令を出すことを決定した。規制委は「最も厳しい命令」としており、
年度内の再開を目指していたもんじゅは、事実上の運転禁止命令で計画の見直しを迫られる。
規制委の田中俊一委員長は「何度も（点検漏れを）繰り返しているような印象を拭えない。
組織的にも深刻だなという感じを受けている」と苦言。
島崎邦彦委員長代理は「こういう組織が存続していることを許していることが問題だ」と強い口調で批判した。
規制委は、もんじゅの具体的な点検時期が定められておらず、点検業務が各課の担当任せとなっているとして、
「現場での不適切な処理で点検の先送りが繰り返された」と認定。
上位組織のチェック機能も働かず、規制委の指摘を受けるまで、点検計画の見直しの改善に取り組まなかったことを問題視した。
正式に命令を出す前に、規制委はＪＡＥＡに対し弁明の機会を与え、その後に命令書を出す。
改善されるまで、ＪＡＥＡは核燃料の交換など重要な作業の準備が認められない。
点検漏れは延べ９６７９点の機器で見つかり、同機構が昨年１１月に公表。
規制委は同１２月、原子炉等規制法に基づく保安規定違反に当たると認定するとともに、
翌年２月、立ち入り検査で事実関係を確認してきた。
産経新聞 URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)